競馬場を借り切って

オーストリア、ウィーンに本拠地を置く分析機器メーカー。
ここは年1回、世界中のディーラーを集めて勉強会を開催しているのだが、毎回、驚きのイベントを用意している。
今回は、温泉保養地BADENにある競馬場を借り切って「模擬レース」をするという。一般人が乗れるよう、プロの騎手と2人組み。直接馬に乗るのではなく、馬車を引くスタイル。
Trotting race と呼ぶらしい。JRAに7年間もの間貯金を続けてきた私だが、勉強不足にもこういったレースの存在は知らなかった。
しかし。
主催者側が「女性はぜひ、ロイヤルアスコットハットをお持ちください」と連絡してきている。つまりは、派手でおしゃれな格好をして、イベントを盛り上げてくれということに違いない。

残念ながら私は帽子デザイナー渾身の作、という帽子のもちあわせはない。せめておしゃれをしていこうと、インドサリー姿で参戦。
当日は霧雨で肌寒かったが、模擬レースはエキサイティング!
広くて緑の美しい競馬場、汗が光る馬。すごい、すごすぎるイベント企画ではないか。

夕方から3レースを行い、終了後はクラブハウスでブッフェディナー。
サリー姿では浮くかなあと心配していたが、逆にウケがいい。
一緒に写真を撮ってほしいといわれたり、インド人のディーラーに気に入られたり。
世界の同業者と横のつながりを作るのが、私の役どころ。男性にはできないことを担当しているのである。幸いにも私はお祭り好き、パーティ好きの「七赤金星」の生まれ。セールスミーティングへの参加は成功といえる。
第3レースに出走したわが相方は、見事に一位。トロフィーと副賞のシャンパンをいただいた。


さて、留守の間、埼玉の家には父母が留守番に来てくれている。
今回は、父・母・妹の携帯メールに、パソコンのメールから「つぶやき」を送信。母から返事のメールが届くのがうれしい喜びでなのであった。