一夜明けて南国

成田で「台湾に入国できない!飛行機に乗れない!」とわかって、がっくりと肩を落とす私。もう頭の中は真っ白、だけど一方ではこの悲劇による惨事を最小限に食い止めなければ、と左脳の一部が高速回転していたのも確かである。
キャンセルすべき事柄は、台湾の国内線フライト(高雄→馬公、馬公→台北松山)、台北から高雄左営までの高鉄、島での3泊、台北の宿2泊、高雄の宿1泊。そして台北ナビのスタッフHさんとの打ち合わせと体験レポート。さらには台北での初日は、ダーリンの取引先の人と会食の予定まで入れていたのである。みっちりと予定をつめた9日間。ああ。
搭乗ゲートでメモを受け取った香先生と携帯電話がつながり、事情を説明。「あらあ〜残念〜」と言いながら、彼女はびしばしとキャンセルを手配してくれたのであった。
本当にありがたい。

ああ、しかし、これからどうしよう。
猫も預けたし留守番も頼んでいるけど、家に帰るか…と思っていると、ダーリンは携帯電話でなにやら情報検索しながら言うのだった。
「今の装備と正月休みを無駄にしないためには、沖縄に飛ぶのがいいと思うんだ」。
なんという発想の柔軟さ!
さすが、国内外を問わず飛行機で出張に飛び回る男。チャーリーズエンジェルでいうところの「プランB」を提案する彼に、なるほどとうなずく私であった。
幸い、ANAの最終便(19:55発22:55着)の那覇行きに空席がある。となると次の問題は沖縄の宿。以前沖縄を旅したとき「ひみつ日記」にメモを取っておいたことを思い出し、10分100円のインターネットマシンでネットにアクセスしてみる。宿の名は「行燈(あんどん)」。電話をかけてみると予約が取れる、という。しかも2人で8泊して27000円、これ以上の好条件は望めない。即座に予約し、飛行機のチケットもビシッと購入。超のつくハイシーズン、そのチケット代金はもちろん、台湾で使うはずだった旅の予算の倍を超える…。しかし、貴重な正月休みをリカバーするためには、大胆な決断も必要なのだ!

牧志館はビルの2Fと3Fに展開。廊下を挟んで引き戸の和室が全11室)

思えば、2008年は「飛行機代に全財産をつぎ込んで、旅から戻れば丸裸」な1年であった。9月の欧州しかり、今回の台湾でなく沖縄しかり。
しかし!旅にトラブルは付きもの。そして今回は詐欺師にお金を巻き上げられたわけでもないし、手術が必要な病気が発覚した訳でもない。身体が丈夫で元気があれば、お金の問題はあとから解決できますわ!きっとそう!

振り返れば、2006年、2007年の年越しはいずれも沖縄(+久米島)で過ごしている。沖縄のいいところは「1人1泊2000円の予算で個室のある安宿に泊まれる」こと。しかも安くておいしい食堂や、お総菜を売る市場もあって、経済的に滞在できることなのだ。初回は「高級安宿ステラリゾート」、二度目は「リトルアジア」に滞在。そういうときに街で見かけた看板が「国際通りから30秒、全室個室」の「行燈(あんどん) http://okinawayado.com 」なのであった。
今回は、ここの和室4畳半が旅の宿。
閑静なたたずまいのシンプルな和室、気に入りましたぞ。

沖縄の宿 あんどん (行燈)
http://okinawayado.com
TEL 098-861-2778
〒900-0013 沖縄県那覇市牧志2-1-18
国際通り沖縄三越横路入って20M
全室個室(2〜6名 2,200円から)

  • 松尾通りに別館あり。

楽天トラベルからの予約も可!→これにはビックリ。