Sバーンの車窓から

数回にわたるウィーン訪問で、この町の交通事情にはちょっと詳しくなった私(いや、空港と町を結ぶCATの存在は知らなかったが)。
標高200mのkremsと比べると、ウィーンの町は暑い。ちょっと歩いただけで汗だく。そこで今日は、平日8〜20時まで有効の1日フリーパス(Winer Einkaufskarte  ウィナー アインカウフスカルテ/自動販売機の英語表記では「Shopping Ticket」4.6ユーロ)を買って、いろいろな乗り物に乗って町を眺めてみることにした。


なにしろ、今回は航空券代だけで破産スレスレだし、ウィーンのホテルの両替レートは「100円=0.5ユーロ」というとんでもない数字。1ユーロ200円ですよ? 1万円が50ユーロにしかならないのよ? 空港のレートは1ユーロ170円、しかも手数料に5ユーロも取られていたこともショックだったけど、街なかはもっと悪い!
お金がもったいなくて、とても使えないのである。何を見ても「10ユーロ、ってことは2000円か!」と換算してしまう。かつては「1ユーロ150円」で計算していたものだったが、時代は変わるものだ(涙)。

ということで、乗り放題チケットで、車窓からの景色を楽しもうという計算。ここで大事なのは、ウィーン交通路線地図「Verkeharslinienplan(フェアケーアスリーニエンプラン)」を買っておくこと。毎回値上がりしていて、今年は2.5ユーロ。でもこれがないと、思ったところへ移動できない必需品だ。
ホテルの最寄り駅から、Uバーン(地下鉄)→Sバーン(主に地上を走る中距離電車)→バス→路面電車と乗り継いで、窓から見る景色を楽しむ。途中、トイレ対策もかねて、ガスタンクを改造したというショッピングモールに行ってみる。いい感じに胸元があいた黒のカットソーをバーゲン価格5ユーロでゲット。


昼どきは、市場と屋外レストランが連なる「ナッシュマルクト」へ。あこがれのワイン「Strum」を試すことに成功。ワインバーのランチタイム、黒板にでかでかとかかれた「Strum 1/4L 2.5ユーロ」とは、発酵が完了していない若いワイン。ガラス製のマグで出されるこの飲み物は、ぶどうの甘みがかなり残っていて、アルコール度数はビールぐらい。イケる〜(感涙)。発酵中なので、瓶に密封することができず、作られた土地でしか飲めないお酒なのだ。体験できて、素直に嬉しい!


かれこれ4時間ほど散歩したのち、昨日の散歩で目星をつけておいた、アジアンテイストのセレクトショップで、ネックレスを購入。これは久しぶりにヘビーローテーションになりそう。ふふ。
いえ、カットソーとアクセサリー合計で20ユーロなのだから、かわいいもんです、女性の買い物としては。それに、今までウィーンで買った服は、日本でもとっても重宝しているのだ。
かつての散財ぶりを振り返ると、当時はいろいろなものが珍しくて仕方なかったんだなあと思う。だって、枕まで買って帰っていたもんね。いえ、今でも愛用してますが、その枕。