第6回 入院収支決算、生命保険編(2005年6月・子宮内膜症)


またまたお金の話を続けます。とっても重要なことなのに、具体的な金額を人に聞くのははばかられることなので。

前回、私が22日間の入院でかかった費用は、約26万円、という話をしました。そして、国民健康保険からの補填が約21万円、差し引き5万円だったということがわかりました。ちなみに、入院期間が22日間と長かったのは、手術が2度目(内臓の癒着が考えられるため)だからです。1回目の大学病院では9日間で退院しています。

今回は、私が加入していた生命保険の給付金についての情報です。

私が加入している生命保険は、2種類。
ひとつは、20代の頃に会社で加入したがん保険(A)。
もうひとつは、最初の手術から5年以上経過した段階で加入した、女性専用保険(B)。

■A)がん保険[入院保障つき]


 疾病入院初期給付金   20,000円(入院日含む4日分)
 疾病入院給付金      90,000円(日額5,000×18)
 手術給付金          100,000円(50,000×2種)注1


 合計          210,000円


■B)女性専用保険


 疾病入院給付金     154,000円(日額7,000×22)
 疾病手術給付金     140,000円(70,000×2種)注2
 女性疾病入院給付金   66,000円(日額3,000×22)注3
 疾病退院給付金      35,000円(20日以上の入院に適用)


 合計          395,000円

注1/注2=「両側卵巣のう腫剔(てき)出術」「子宮筋腫核出術」の2種類の手術とカウントされたため
注3=子宮の病気は女性だけの疾病。そこでこの額が追加。


むむ。こうしてみると「転ばぬ先の杖」、生命保険に加入していることは大事なことだとわかりますね。収入の不安定な自営業の私としては、合計60万円もの「貯蓄」なんてありゃしません。この額をいったいどうやって消費してしまったのか、よく思い出せないのですが、少なくとも「3ヶ月分の収入に相当」していることは確かです。

仮定の話になりますが、治療が長引くことを考えると、入院日額の設定がある保険はありがたいですね。私が入院していた病院は、日額が5,700円。食事の自己負担日額780円を足しても、1日あたり6,480円。保険Aからは日額5,000円、Bからは1万円給付されていますから、「ゆっくり入院して養生しても、お金が足りないことはない」という安心感がありました。

なお、生命保険の給付金の請求には、「入・通院証明書(診断書)」を提出する必要があります。診断書を作ってもらうためにかかった「文書料」は7,000円。ただし、1社に原本を提出すれば、2社目以降にはそのコピーを添えるたけでOK。保険会社はお互いに情報のやりとりをするのだそうです。なるほど。

入院前に保険会社に電話をかけて、申請書を取り寄せておき、退院と同時に診断書の作成を病院に依頼。退院後1週間以内に書類を送付したところ、2社とも、7月下旬に給付金を振り込んでくれました。6月24日の退院を考えると、スピーディな処理に感謝です。

最後に個人的な感想を。それまでの掛金を考えると、Bの女性保険のほうがお得感が高いです。なんといっても、給付金のボリュームが違う。女性ならではの病気だっただけに本当に助かりました。ただし、既往症があると加入できない、手術経験がある人の場合は、それから5年以上経過しないと加入できない、などの条件がある場合が多いので注意が必要です。

「今は健康だから必要ない」ではないんです。
「健康なうちに入れば安心」これが経験者からのアドバイスです。