第1回 手術・入院は人生のメンテナンス



みなさん、はじめまして! 「たまらない女」のはにわきみこです。
自らの便秘体質を改善し「便のたまらない女」として生まれ変わったいきさつを本に書いたのが、今から10年前のこと。20歳からの10年間、頑固な便秘で悩まされていた私ですが、毎朝出る身体になって以来、人生がすっかり明るくなりました。

それでも悩みはあるんです。それは持病の婦人病。28歳の時から「子宮内膜症(卵巣チョコレートのう腫)」という病気と、二人三脚で歩いています。

病気が発覚したのは、29歳の時でした。いきなり「手術が必要だ」と言われて、もうビックリ。最初の手術は、実家の近くの大学病院を選びました。入院期間は、ちょっと短めの9日間。「盲腸と同じで、悪いところを切れば治る」と信じていた私でしたが、「この病気は、閉経までの間、常に再発の可能性がある」とわかって二度ビックリ。

再発をさける意味も込めて、健康ジャンルの記事を書きながら、解毒生活を心がけること数年。しかし、努力もむなしく、39歳のときには二度目の手術を受けることになりました。

正直言って、お腹を切る手術なんて、受けたくありません。でも、手術をいやがっている間に、どんどん身体の具合が悪くなってるのも事実でした。代替療法漢方薬、いろいろ試しても、どうしても症状が良くならないんです。

「こうなったら、思い切った手段に出るしかない!」


二度目の手術を決断したのは、39歳の時。今度は、「1年間仕事を全く休む」ことを前提に、取り組むことに決めました。手術も二度目となれば、病院選び・医者選びにも目が肥えてきます。健康ジャンルの仕事をしていたことや、インターネットの発達が幸いし、しっかり情報収集した上で決断することができました。開腹手術の腕がいい、というお医者さんのいる病院を選び、今度は、入院期間も3週間と長めです。

そのとき、気がついたんです。「病気になるってことは、身体の使い方がどこか間違ってるってことだよな」と。しかも、10年たって、また同じ病気が起きてるってことは、「今までのやり方では、なにかがダメなんだな」ということですよね。

いつでも全力疾走、そして疲れ果ててバタっと休憩。このやり方では、私の身体は病気になってしまうんだ。だったら、これからは、今までとは違うやり方を試してみようじゃないか。

そのことに、気づかせてくれたのが、病気。忙しい暮らしの中で、ゆっくり考える時間を取れたのが、入院生活。

手術は、いわば、身体のメンテナンスです。そして、入院でゆっくりすることは、心のメンテナンスでもありました。

立ち止まらなければ見えないこともある。手術や入院は、それまでの自分を振り返って、生まれ変わるためのきっかけなのかもしれません。そんな「悟り」を開いたのが、2度目の手術を受けた2005年6月。たっぷり1年休業し、「今までとは違うやりかた」を試している私は、ドンドン元気になっています。私にとっては、手術&入院、そして1年休業、は大正解だったみたいです。

もし、自分が病気になったら、どうすればいい?もし、身近な人が病気になったら、何をしてあげられる?

先輩の体験談を知っていれば、イザ、というときにビビらないでぶつかることができるかもしれません。せっかく病気という体験をしたのだから、そこから学んだことを書きつづりたいと思っています。

どうぞよろしく!