私が好きな会社「伊那食品工業」

今朝、日経ビジネスOnlineの中で気になる記事を発見!
社員の幸せを露骨に追求する会社

年功序列、終身雇用、低成長――伊那食品工業が問う「会社とは何か」


伊那食品工業は、私が好きな会社。寒天を使った食品を作っている。
もし株式上場していたら、そして私に資金があったらこの会社の株を買いたい。
その理由とは。

まずは、作っている製品が好き。
初めて出会ったこの会社の食品は「パオパオ杏仁」。手術を終えて退院してきた私に「こういう食べ物ならおいしく食べられるんじゃない?」と、幼なじみのお母さんが差し入れてくれたのだ。これが簡単に作れておいしい!というのですっかりファンに。現在は、もっと柔らかい食感の「とろける杏仁」がお気に入りであるが。
2度目の手術で入院しているときは、地味な業務用寒天商品の存在を知ることもできた。病院近くの学生さんが調理実習で健康的なスイーツを作って差し入れてくれたのだが、そこに添えられたレシピに「イナアガー」という文字が。イナアガー?と思って調べてみると、これは、ゼラチンの代わりに使える粉末寒天のことなのだった。伊那食品工業が作ってるから「イナ」アガーなわけね。現在は私もこれを購入し、デザート作りに便利に使っている。

さらに、働いている人たちの心意気がいい。
同社の直営店「かんてんカフェ(初台)」には時々足を運ぶが、いつも良い気分で過ごすことができる。
みんなが、自分の会社が好きで、良い製品を作っているという自信があって、「おいしいものは人を幸せにする」という気持ちを持って働いている、と感じるのだ。販売している寒天デザート(の素)はどれもズッシリと重いので、ランチを食べて合計5250円(税込)を超えるように買い物をする私。これで送料が無料になる。かつて、病院の帰りにこの店によって買い物をしたとき、重くて大変だった漢方薬を「一緒の箱に入れて送ってもらえますか?」と聞くと、快くOKの返事。こういうのって嬉しい。
私の母はインターネットを使わないので、カタログによる通信販売でここの商品を取り寄せている。カタログに同封されている挨拶文も、味がある。文章から「顔が見える」のだ。

最初は「寒天なのになぜ長野県?」と思ったものだ。だって寒天の原料、テングサは海で取れるものだから。だけど、昔から長野はテングサを「乾燥させる」のに適した気候を持っていたという。なるほど。
地方で地に足をつけてモノを作り、心ある社員を育て全国に流通させている。これからも地道な発展を続けて欲しい。シーズンごとに発表する新商品にも、とっても期待している。

伊那食品工業は、「日本でいちばん大切にしたい会社」で紹介されています
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