帰路、空港にて

フィレンツェの4泊5日はあっという間に過ぎ、いよいよ帰国日。まずは朝0715発のフィレンツェ→ウィーンのフライトに乗る。10〜13時までの約4時間、ウィーンの空港で過ごし、1405発の成田行きに搭乗、という段取りだ。
到着時は街の様子がわかっていなかったのでやむなく高額タクシーを使ったが、出発時はひと味違う。昨日の内に、バスのチケット(4.5ユーロ)も買っておいたし、WEBチェックインもすませた。フィレンツェ−ウィーン間は「シェンゲン協定加盟国」ということで、ようは国内線の扱い。イミグレーションもない。そのため、空港に着くのは「1時間前ぐらいでも大丈夫」らしいのだ。だったら、0530発の空港行きバスに乗れば、0715発のフライトには間に合う計算。

ところが誤算が!
朝0445、ホテルをチェックアウトし、交通量がほとんど無い道路を、スーツケースをガラガラ引っ張りながら歩く。0530発のバスは、バスターミナルのベンチで待てばよい。と、思いきや。朝が早すぎて、ターミナルの門が閉まっている! それに、この日の朝に限って冷えびえと寒い。宿を出る前にトイレをすませてきたが、なんだか腹具合がおかしい。ピーッと出てきてしまいそうなカンジが…。ターミナルの中にはトイレがあるが、その前には鍵のかかった門がある。すぐそばのS.M.N駅のトイレに走ってみるも、チップ(0.8ユーロ)のトイレは「朝8時から」で鍵が閉まっているし、その近くにある無料であろうトイレにも鍵が!
どーせーちゅーのじゃ〜!
青い汗が流れ出る。こうなったら、バス停そばのホテルに飛び込んで、フロントの人に頼んでみる? わあ、ここも鍵がかかってるっ! そのまま小走りに進むと、開店したばかりのバールを発見。店員さんに必死に「トイレを使わせて」と頼む。すると、店のトイレの鍵を出してきてくれた! うわーん、ありがとう〜。
やっとの思いで出す物を出してバス亭に戻ったときは、0528。まだターミナルの門は開いていない。すると「第1便は、門の前の道路に横付けされる」という。路線バスとなんらかわらないバスがすーっとやってきたとき、ジャスト0530。私はぎりぎりでトイレ問題を解決して、バスに間に合ったのだった。ほんと、あと3分遅かったら、バスにも飛行機にも乗り遅れてるところだわ!

トイレ事件につづいては、ペレトーラ空港で「自動販売機事件・第二弾」が発生。実は今回、10時間を超えるフライトだというのに、ついうっかり、空気まくらを忘れてきてしまったのだ。すると、出発ロビーに「耳栓」とか「空気まくら」の自動販売機があるではありませんか! 1個は1.5ユーロ。だったら、お財布に残ってるコインで買ってもいいかな?と、2ユーロコインを投入、ボタンをプッシュ! ゴトン、という音とともに商品がが出てきた。しかあし! おつりの0.5ユーロが出てこない。画面表示には「ユアクレジット 0.5ユーロと出ているだけ!お、おつりでないんですか、これ? 次の人は0.5ユーロ、もらえるってカンジ? いやあああ〜。返してええ〜私の0.5ユーロ〜! 結局、さらに1ユーロコインを投入して、もう1品買うことに。トクしたのかソンしたのかよくわからん。


ウィーンの空港では待ち時間が長い。そこで「JALのクラブAゴールドカード(年会費15000円)」の特典、ゴージャスな空港ラウンジでパソコンでもしよう、と思ったらここでも誤算。スターアライアンス(今回のフライトは、オーストリア航空とANAの共同運行便)と、もう1種のラウンジはあるが、JALが通用するワンワールド系のラウンジが存在しない! わあ〜ん。せっかく加入しているのに〜。
それでも、ウィーンの空港のベンチそばには電源が用意されているし(写真)、無線LANが使えるエリアがある。そこで文字を打ち込んでいると、あっという間に時間が過ぎていくのであった。