第5回 入院収支決算、国保編(2005年6月・子宮内膜症)


 前回に引き続き、お金の話。「手術・入院となったらお金はいくら必要なの?」
誰でも不安に思うところです。そこで、経験者の立場から「私の場合はこうだった」と説明したいと思います。少なくとも、似たような症状の人には参考になりますからね。

手術が決まると、その準備としていくつかの検査を受けることになります。が、それは別扱いとして、まずは、一番大きかった金額「手術を受けて入院していた期間に必要だったお金」について書いてみます。

入院したのは、東京都内の私立K病院で、自己負担は3割です。おおよそ26万円で退院することができました。

入院期間 2005年6月3日〜24日(22日間)

手術・麻酔料= 89,091
検査料= 11,256
画像診断料= 2,550
指導・往診料= 16,125
投薬料= 1,908
注射料= 7,557
処置料= 1,551
入院料=114,108(5,700/日・6人部屋)
食事一部負担額= 15,600(*780円/日が自己負担額)

合計     =259,750円

10日ごと3回に分けて計算され、退院日に全額の合計を「クレジットカードの一括払い」で支払いました。

手術は開腹で、手術名は2種類になっています。ひとつは「両側卵巣のう腫剔(てき)出術」ふたつめが「子宮筋腫核出術」でした。お腹を切って患部を見てみたら「筋腫も出来ていたことがわかったので、そちらも処置した」という状態です。

高額医療費の申請を行ったのは、9月に入ってから。私は、自営業なので国民健康保険に加入しています。その市町村窓口から連絡が来て、指示に従って書類を提出しました。

2005年時点では、高額医療費の計算は「一般:72,300円」が基準額でした。しかしあとからよく考えると、どうやら私は「低所得者:35,400円」で計算されていたようです。とほほ。所得の低さは情けないけれど、還付額が多いのは歓迎です。

6月24日 入院自己負担額 259,750円
9月26日 高額医療費支給 209,316円

差し引き          50,434円

私の場合、22日間の入院と手術に対して自分で払った金額は、5万円ちょっと、ということになります。クレジットカードを使っても、約26万円の支払は翌月の7月10日。約21万円の高額医療費を受け取れたのは9月末。やはり、数ヶ月の間とはいえ、30万近いお金を用意しておく必要があることは確かです。

もしも、お金が用意できないという場合は、事前に「高額医療費貸付制度」に申し込むのも一案です。