自給自足と牛の存在
車で20分ぐらいのところに、有機農法で自給自足をしている農場がある。
有機農法の世界ではとっても有名な人
金子美登(かねこよしのり)さんと、ついに、ご挨拶することができた。
農場内を案内してもらったら、おどろきがいっぱい。
一番うれしかったのは、牛を飼っていること。(写真はナナちゃん。農場で暮らす牛は3頭)
牛は、雑草を食べてくれたり、牛乳を出してくれる。それだけではない。糞からはバイオガスをつくり、その残りは液肥として使う。
野菜クズや雑草、といったものは「どこに捨てたらいいんだろう?」ではなく、「生き物のゴハン」になったり、「土を肥やす堆肥」になったりするのだ。
すべてが無駄なく循環している。
いつから、人の暮らしは、こういうやり方から離れてしまったんだろう。
狭い土地に人が集まって暮らす、効率を求め始めた頃だろうか。
子どもの頃の夏休み、父の実家、長野の田舎でみた景色を思い出した。
ものすごく、懐かしい。
せっかく近所なのだから、と、頻繁に訪れる約束を取り付けた私。
日本でも、数十年前までは「当たり前」にあった有機農業、自給自足の姿。そのすばらしい光景を、もっともっと目に焼き付けたい。